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color's diary

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2009年 07月 31日 ( 1 )

David Wells 夏の音展


先週の金曜日、眼鏡作家であるヤマシタリョウさんのご案内で、David Wellsの料理展示会「夏の音」に行ってきました。
David Wellsさんは青い眼の魯山人と言われている日本料理人。
日本の料理学校や料亭でも修業をした後、日本の食文化を独自の感覚で器・料理・時空間として表現する活動をしています。
友人と、せっかくだから浴衣を着ていこうと話していましたが、各地で集中豪雨や竜巻の被害のあった日。
どうしようかと迷っていたところ、出かける1時間前に雨は上がり、晴れ間が広がったので、着ていくことにしました。
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近江麻縮の浴衣と沖縄で制作している「自然布つだ」の津田明子さんのシルクの巾着袋。

会場は稲荷町にある江戸からかみの東京松屋さん、4階ショールームのオープンテラス。
真っ青なクロスの上にはお膳(レモンイエローに塗られた桐箱)と氷を彫刻したような箸置き。貝殻のような形をした唐津焼きのような花器に個性的な花が活けられて、海を感じるようなテーブルセッティングが成されていました。
同じテーブルに座った友人と、始めて会った2人の女性の5人席。
座るなり「これはなにかしら?」「このイメージはきっと・・・」などなど即座に会話が弾み始めました。
生暖かい風と、時々雨が降る、薄暗い空間。陰影礼讃。
先週までこの料理展のために有田で作っていた器に盛られた、彼が創作する料理の数々が、ゆっくりと風に乗って運ばれてきました。
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波が引いた後の砂浜を表現した器に水ナス・大根・雷瓜・人参の梅煮を盛った前菜。
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来日して始めて食して、感動したというもずく酢は杏をのせて。
もちろんガラスもDavidさん作。妖艶で美しい赤。
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こちらの花器のような器の中、底には・・・みんなで覗いて驚き。あら、へえ、おいしい。お揚げの生姜甘辛煮。
稲荷町に因んでだそうです。
器を持ち上げると下には南瓜のゆべしが隠されていました。そしてこの器には鈴が付いていて、ころん、と鳴るのです。

その後は、豆乳の寒天寄せに黒蜜かけ。淡雪のように楚々とした小さな四角い寒天の中には辛子が!
びっくり咽る人も・・・でもなんだか黒蜜の甘さと辛子の辛さが美味しい取り合わせ。

にしんと冬瓜の炊いたの。

鱧とニンニクの芽の南蛮漬け。

海老・ズッキーニ・小なすの天ぷら。

釜で炊いたご飯の上段と中段。上段はねっとりと甘くて和菓子のよう。

最後は有田で発明したというスイカ割器の上にのせたスイカ。スイカの上には塩寒天。
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Davidさん独特のおもてなしの世界。異時空間。
見たり、聴いたり、覗いたり、驚いたり・・・五感全てを使って味わい、楽しみました。
電車の中で我に還って、私たちいままでどこにいたんだろうね?まるで狐につままれたよう・・・
不思議な稲荷の夜でした。
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by cafecocon | 2009-07-31 01:08 | 展示会