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color's diary

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Atelier Couleurの仕事・2009年の色


Atelier Couleur 染色工房では、インテリアファブリックや室内装飾品としてのアートワーク、洋服や和装品など、衣食住に関わる、生活を彩る布のデザイン・制作をしています。
毎年、日本各地で催される展示会では、主にシルクを染めて、染絹の衣を発表しています。
20代から80代の方まで幅広い年齢層、親子3代で着て頂ける、シンプルでエイジレスな服を作っています。
染色家が作る服ですので、微妙な色彩と色数の豊富さが特徴のひとつです。
平安時代の貴族たちが好んだような、色重ね、色遊びを楽しんでいただけます。
シルクは美しく上品に発色してくれます。
日本で織られているシルクは原産は海外でも、発色がてらてらせず、ビビットな色もどこかしっとり落ち着きます。
日本人の女性の肌はきめ細かく、その日本で織られたシルクのなめらかな光沢感、素材感がとてもよく似合うと思います。
そして、お肌がより美しく見え、優雅な気持ちになっていただけるような、微妙な色彩の創作を大事にしています。
同じ調合の染料でも、布によって、また染色手法によって発色は全く変わってきます。
ですから用途に合わせて、長年の経験の中で培った、布とそれに染め付けるための手法を選びます。
光を感じるような美しい発色、風のように軽やかでぬくもりあるシルクという素材。
光と風の服~をテーマにしたAtelier Couleurのお洋服。今年の新色はこんな感じです。

Atelier Couleurの仕事・2009年の色_f0180433_1216819.jpg

グレイッシュラベンダー・グリーニッシュブルー・フクリャピンク・ラナンキュラスレッド・レモンイエロー・・・

先日経堂のお花屋さん、oak-leafさんで出会った花たち。
色と形とその佇まいにぐっときて、これとこれとこれ...といただきました。
ぼさっと花瓶に活けてみたら、まるで今年自分が染めた色彩のようでした。
今自分が欲している色なんですね。

Atelier Couleurの仕事・2009年の色_f0180433_12222826.jpg


その染めた布たちは、国内の腕の良い縫製職人さんたちの手によってカタチになっていきます。
染絹の衣展は5月1日~7日の恵比寿三越から始まります。
by cafecocon | 2009-02-28 12:48 | 色彩
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